櫻田武です。
人間の脳の仕組み上、記憶は2種類に分かれると言われています。
1つ目は短い記憶(短期記憶)、2つ目は長い記憶(長期記憶)です。
短い記憶はすぐに忘れてしまう一時的な記憶ですが、短い記憶から長い記憶へインプットされると、その人の頭に長い間、記憶を定着させることができます。
長い記憶は、主に2つに分かれます。
(1)エピソード記憶
(2)意味記憶
エピソード記憶とは、個人にまつわる叙事的な記憶です。
タルヴィングは「個人的な出来事や経験を記憶したり思い出したりする場合の記憶である」と述べています。
日常例では「昨日来ていた服は何であったか」、「昨夜の夕食が何であったか」などです。
エピソード記憶に対して、意味記憶とは誰でもが知っている知識に関する記憶です。
タルヴィングは「世界に関する知識の記憶である」と述べています。
日常例では、「消防自動車の色は赤である」とか、「日本の首都は東京である」などです。
この点から、もしもあなたがビジネスマンなら、あなたの商品やサービスを覚えてもらうためには、短期記憶から長期記憶に、そして、最初は意味記憶よりエピソード記憶に残すことが大事なことがわかると思います。(本当に世界的に有名になったら、意味記憶に残ると思いますけどw)
私が言いたいのは、教師のあなたも「エピソード記憶」を使って、自分を子供や保護者や地域に自分をブランディングしてくださいよ、ということです。
あなたが教師として信頼されるために、使えるエピソードは何ですか?
無いなら、作ればいいだけです。
「毎朝、子供たちより早く学級に行って、笑顔でおはようと出迎える」
「授業のノートに、一言励ましのメッセージを書く」
「人を傷つける言動は、決して許さない、本気で叱る」
(先生とは、勉強を教える人)という意味記憶じゃなくて、子供一人一人のエピソード記憶に残ることをすればいいってことです。
言葉を変えると、一人一人を大事にするってことです。
愛ってことです。(笑)
それでは、また。
今日もありがとうございました。
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「きみの生き方が世界そのものだ」
ヴィトゲンシュタイン 世界が変わる言葉 エッセンシャル版 (ディスカヴァークラシック文庫シリーズ)白取 春彦
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