
櫻田武です。
日本でアフリカ出身者として学長となった京都精華大学のウスビ・サコ学長は、グローバル教育の鍵として「多様性」を挙げ、「お互いの違いから学び合おうという姿勢」の重要性を強調しています。
しかし、一方、みんなが一緒に同じように学ぶ日本では、「小さな違いが認められていない」とも指摘しています。
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教育では、理論的に教えられるものと、教えられないものがあります。
「多様性」については、理論で教えられるようなものではないと、私は思います。
学校ではいろいろな人と関わりあったり、人とともに様々なことを経験したりしながら学んでいきます。
同じ学校、同じクラスでも「あの子とは考え方が違うな」とか、「あの子はこんなふうに考えるんだ」とか、小さな違いに気付いていくのです。
そうした小さな違いこそが、実はその人の特徴や個性です。
「違い」というのはとても重要で、お互いの違いから学び合おうという姿勢が、多様性の前提です。
だからこそ、「小さな違いを認め合える社会が大事だ」ということを、学校教育で教えるべきなのです。
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大げさなことをしなくても、毎日の子供たちの学び合いを大事にしていけば、自然と多様性を身に付け、そしてグローバリゼーションを身に付けられるんですね。
さらに学長はこうも述べています。
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グローバル教育では、まず「自分とは何か」を理解することが重要です。
自分を理解し、自分の価値観を大事にした上で、他の国や他の人とは何が違うのかを知る。
その上で、何が一緒にできるのかを考えていくべきです。
「自分とは何か」を問い、自分の価値観を育て、自分の意思でいろんな経験を積めば、
18歳頃には、責任のある個に育ちます。
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それでは、また。
今日もありがとうございました。
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○櫻田の推し本
・藪下 遊 他1名
「叱らない」が子どもを苦しめる (ちくまプリマー新書 449)
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