櫻田武です。
私は、以前から、授業のユニバーサルデザインの肝の一つは「めあて」であり、めあての焦点化として、「What」「How」「Why」の3つのめあての型について、発信しています。
自分の問題や課題について、この3つの型に当てはめて考えてみると、授業のめあて以外にも思考が整理されます。
たとえば、「職場のコミュニケーションをよくするにはどうすればよいのでしょうか?」
これは、3つの課題のうちの「How」になりますね。
「ノウハウ」の次元で物事を考えています。
すぐに答えが出なかったら、3つの型の別の型に当てはめてみるわけです。
What型にして、「職場のコミュニケーションをよくするには、何をすればよいのか?」
Why型にして、「職場のコミュニケーションをよくするのは、なぜか?」
「なぜ、職場のコミュニケーションをよくするのか?」
という具合にです。
問題や課題づくりは、「どのようにすればよいのか」という文末が簡単なので多くなりがちです。
その時には、3つの問いの型を思い出してください。
ちなみに、Why型、「ノウホワイ」には意義や使命も含まれますから、次元の高い「深い」思考になると思われます。
さらに、現代では特に必要とされるのは、「ノウフ―」のWho型です。
自分で答えが出ない時には、「だれがそれに関する知識や技能をもっているのか」を知っていることが大事です。
いわゆる「外部脳を使う」ということです。
「コミュニケーションをよくするための知識・技能をもっているのは、誰か?」
私の授業UDのもう一つの肝がここにあります。
毎日の授業の中で、教室を立ち歩く自由な「学び合い」をすることを通して、「ノウフ―」の力を高めているということです。
興味がある方は、私の授業の学び合いの様子を見てください。
コロナがなければ、飛び込み授業をお見せできるのですが、残念です。
それでは、また。
今日もありがとうございました。
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櫻田の推し本
イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」
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