櫻田武です。
「算数・数学ワーキンググループ における審議の取りまとめ」には、「学びに向かう力・人間性等」における資質・能力について次のように記述されています。
1 数量や図形についての感覚を豊かにするとともに、数学的に考えることや数理的な処理のよさに気付き、算数の学習を進んで生活や学習に活用しようとする態度
2 数学的に表現・処理したことを振り返り、批判的に検討しようとする態度
3 問題解決などにおいて、よりよいものを求め続けようとし、抽象的に表現されたことを具体的に表現しようとしたり、表現されたことをより一般的に表現しようとするなど、多面的に考えようとする態度
筑波大学附属小学校の盛山先生は、これらの文言から、今までは問題解決の結果を求めるまでを重視していたが、これからは結果が出た後の態度も育成すべき資質・能力として大切にしていこうとしていることが読み取れる、とお話しされています。
算数・数学は、「正解を出す」というイメージが強いですよね。
しかし、正解を出すだけではないということです。
正解が先にあって、その道筋や根拠が美しいのは(シンプルなのは)どちらかを考えたり、
なぜ、その数式になっているのか考えたりすることも必要です。
そして、単元を俯瞰してみて、「割合とは、何倍かを調べることだから割り算なんだ」とか、「整数の割り算も、少数の割算も、分数のわり算も考え方は同じなんだ」とその性質に気付いたりすることも必要です。
どうすれば、そのような授業づくりができるかと言いますと、算数の授業のノート計画を立てることです。
最初は苦しいかも知れません。
しかし、1年間続けるうちに、慣れて早く作れるようになってきます。
内容のつながり、授業と授業のつながり、学年のつながりが分かってきます。
算数だけでなく、他教科にも応用できることが分かってきます。
あとは、べき乗でグングン授業力が上がっていきますよ。
努力しましょう。
それでは、また。
今日もありがとうございました。
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授業のユニバーサルデザイン 櫻田武
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*櫻田オススメの本
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・時間投資思考ー時間が増えれば人生が変わるーロリー・バーデン
・脳科学マーケティング100の心理技術ーロジャー・ドゥーリー
・記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス) (日本語) 新書 – 池谷 裕二 (著)
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