櫻田武です。
新学習指導要領は、子供主体がキーワードです。
だから、子供に「フィードバック」する役割が、教師にはとても重要になります。
しかし、フィードバックは、評価者側のクセが大きく出てしまうことを肝に銘じておく必要があります。
(NINE LIVES ABOUT WORK 『仕事に関する9つの嘘』)
また、率直なフィードバックや評価が必ずしも子供たちの改善につながるわけでもありません。
自分の短所や弱点を指摘され続けると学習効果が下がってしまいます。
さらに、「よいパフォーマンス」を定義するのは極めて困難です。
子供のよさはテストの点数だけで測れるものではありません。
数値目標や明確な基準は大切ですが、数値や基準で測れないパフォーマンスがクラス全体の成果を支えている場合もあります。
決められた形の押し付け型フィードバックだと、評価される側が伸びる可能性を潰しかねません。
その子にはその子なりの輝き方があるからです。
学校生活のほとんどは授業ですから、勉強ができるできないの評価は大きいのですが、それ以外のたくさんの評価ポイントを教師側が持っていて、そしてそれを子供たちに伝えることが大事になると思います。
「毎日登校する」「あいさつをする」「給食を全部食べる」「忘れ物をしない」「掃除が上手」「いつも笑顔」「友達に優しい」・・・・
子供たちの普段の、普通の行動から素晴らしい姿をフィードバックすることが大切ですよね。
今日もありがとうございました。
それでは、また。
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子供の能力は周りの環境やツールとハイブリッドで考えるべき?
この3冊を読むべし。
新たな授業デザインのヒントになりそう。
デザインド・リアリティ(半径300メートルの文化心理学)
デザインド・リアリティ増補版
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