櫻田武です。
フィンランドでは、特別支援は通常教育の一環として行うものとして位置づけられており、支援の度合いと頻度によって分けられた「一般支援」、「強化支援」(教育的なアセスメントと個別の学習計画)、「特別支援」(より深いアセスメントと個別の指導計画)の三つの段階からなる階層的支援システムにより、幅広く特別な支援ニーズを持つ層に教育的支援を迅速に柔軟に提供できる体制が築かれているそうです。
これは、分かりやすいシステムです。
一般支援の中には、「授業のユニバーサルデザイン」が該当するのでしょうね。
スウェーデンでは、「学級」枠が廃止されていて、特別支援学級も設置されていないそうです。また、障害の有無に関わらず、すべての子供に「個別発達計画」を作成することになっているそうです。
いわゆる、フルインクルーシブですね。
そして、全員に個別の計画を立てるというところ、いいなあと思いました。
本市でも、ある中学校の校長先生は、そのリーダーシップを発揮し、生徒指導で支援が必要な生徒にも「個別の指導計画」を作成させていました。
ともすると中学校においては、通常学級で支援の必要な生徒への「個別の支援計画」「個別の指導計画」が作成されていない傾向があります。
昨年度後期から、診断されていなくても、過去に検査を受けた生徒は、必ず「個別の支援計画」「個別の指導計画」を作成することをお願いしてあります。
本当は、本人や保護者がその意義を感じ、合理的配慮の申請として、学校側に作成を求めていくのがいいのだと思いますが。。。。
また、ちょいと閃いたのですが、市内にも多くある、特別支援学級の一人学級。学級担任制を廃止して、学年担任にしたらどうでしょうか。
それでは、また。
本日もありがとうございました。
ご参考:
高知大学 是永かな子氏
津田塾大学 渡邊あや氏
国立特別支援教育総合研究所 明官茂
知的障害教育研究班 平成28〜29年度共同研究
インクルーシブ教育場面における知的障害児の指導内容・方法の国際比較
〜フィンランド、スウェーデンと日本の比較から〜
http://www.nise.go.jp/cms/resources/content/14414/20180531-101841.pdf
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