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執筆者の写真Takeshi Sakurada

【園長先生のお話】#園長先生 #環境設定 #あきたUD  #日本授業UD学会 #ユニバーサルデザイン #0601


櫻田武です。

数年前、就学支援のために保育園を回っていた時に、園長先生から聞いたお話です。

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雪が降る前に、子供たちがチューリップの球根をプランターに植え、春になって花が咲きました。

すると、ある日、男の子が誰に頼まれたわけでもなく、じょうろでチューリップに水をやっていました。

しかし、水がなくなった途端、男の子はじょうろを放り投げたのです。

その行為は、教育上指導するべき内容だと思います。

ただし、その点だけに触れてできないことばかりに焦点を当てるのではなく、子供自身がやろうとした意欲を大切にすることや、既にできていることを認めることの方が大事だと思います。

先程の男の子であれば、じょうろを片付けなかったことより、思いをもってチューリップに水をやったことを認めるべきだったのです。


そうであれば片付けようねと言う前にすべきことがあったはずです。

そもそもこの言葉を言う必要がなかったかもしれません。

できないことにも理由がありました。

園長先生が一緒に片付けようとした時、じょうろを掛けるところが、子供が一人で掛けるには難しい状態になっていました。

これでは片付けようという気持ちもなくなってしまいます。

だから、片付けやすい環境の工夫をすればよかったのです。

つまり、片付けなかったの子供のせいではなく、保育園の方がもっと配慮すべきことだったのです。

子供にはいろいろな思いがありますし、保育者は子供を注意する前にするべきことがたくさんあります。

そうしたことも踏まえず、とっさに片付けようねと言ってしまった私たちの言葉がどんなに短絡的だったか、反省させられた出来事でした。

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小学校の先生方は、ついついしつけのできていない1年生を見て、「いったい園ではどんな教育をしてきたんだ」と言ってしまいます。

中学校の先生方は、同じように「一体、小学校ではどんな指導をしてきたんだ」と言ってしまいます。

まずは足を運んで子供たちの様子や先生方の様子を見て、体験して、そしてリスペクトしたいですね。

新学習指導要領は初めて、園から高校まで、「3つの柱」が統一された学習指導要領です。

指導する場所や先生が変わっても、子供主体の教育を継続するためです。

今日もありがとうございました。

それでは、また。

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「UDラジオ」


UDラジオ#1【支援の必要な子を置いてけぼりにしない授業は?】


UDラジオ#2【全員に効果的な手立ては?】


UDラジオ#3 【「丁寧な説明と指示」「必要最低限の情報」のバランスがとれない】


UDラジオ#4【上位の子への対応は?】


UDラジオ#5【授業UDの例を知りたい】


UDラジオ#6【UDの教室環境は?】


UDラジオ#7【聴覚過敏の子供への配慮は?】


UDラジオ#8【支援の必要な児童がいると思って環境整備をする?】


UDラジオ#9【子供の学びにくさをどのように察知するとよいのか?】


UDラジオ#10【ASD傾向の子の周囲の子への言葉がけは?】


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