櫻田武です。
文部科学省の定義では、ある行為を受けた人が心身の苦痛を感じたら「いじめ」となります。
周りから見れば、ちょっと意地悪をしているだけではないかと捉えられるような行為も、受けた側が苦痛を感じるのであれば、それはいじめです。
こう考えると、子供同士のコミュニケーションがうまくいっていないところに、いじめは起きるといえます。
いじめの起こらないクラスとは、どのようなクラスでしょうか。
それは、一言で言うと、子供たちにとって楽しいクラスでしょう。
楽しいクラスとは、一人ひとりに居場所があるということです。
多少のもめごとが起きても、居場所という安心できる空間の中では、いじめに発展しにくくなります。
重要なのは、担任の学級経営です。
担任が子供に強く出るなどの「圧」をかけて引っ張りすぎると、学級のバランスが崩れることがあります。
逆に優しすぎるなどの「圧」が弱く子供が言うことを聞かない状態になってもよい学級経営とはいえないでしょう。
俵原正仁さんの、「崩壊フラグ」を見抜け!(必ずうまくいくクラスのつくり方)
によると、圧の強い教員と、圧の弱い教員では、いじめが起きていないか移動か、注意したい子供のサインが違うようです。
圧の強い教員のクラス
・子供同士が目配せをする
・友達にきつく注意する子が増える
・友達への配慮がなくなる
・立場の弱い子に対して強くあたる
・教員が見ていないところで、掃除をさぼる
圧の弱い教員のクラス
・教室にゴミが落ちている
・教室でのあいさつがだらだらしている
・授業が空くに始められない
・ノートや教科書の忘れ物が増える
・授業中の私語が増える
特別支援教育の指導主事時代に、指導主事の先生方とのお話の中で、話題になったのが、「ベテランの先生ほど問題が深刻化しやすい傾向にある」と言うことでした。
ベテランであるがゆえに、一人で抱え込んでしまうと言う理由もあるかもしれません。
本当に力のある先生とは、子供のことを第一に考え、自分の弱いところをさらけ出せる先生だと思います。
そして、若い先生にも恥ずかしがらず尋ねます。
自尊感情のことについても以前書きましたが、自分の弱さをさらけ出せる人こそが、自尊感情の高い人です。
今日もありがとうございました。
それでは、また。
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・『第8の習慣』
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