櫻田武です。
あなたは、人と付き合うのが好きな人が外向的で、人と付き合うのがあまり好きではない人が内向的、と思っていませんか?
心理学の観点から見ると、これはちがいます。
ドイツの心理学者ハンス・アイゼンクは、外向的な人と、内向的な人のちがいを刺激に対する敏感さによって定義づけしました。
わかりやすく言うと、内向的な人とは敏感な人です。
だから、内向的な人は大きな刺激を受けるとすぐに心が疲れてしまうのです。
たとえば、異業種交流会などに行って、自分が知らない人がたくさんいると、とても刺激が大きいですよね。
内向的な人は、こういう環境に長時間いると刺激が過剰になり、気疲れするのです。
しかし、内向的な人でも1対1であれば、刺激が大きくないので、気疲れもせず、長時間話し続けることができます。
意味がお分かりでしょうか?
内向的な人も、外向的な人と同様に、他人のことが好きなのです。
※もし、他人のことが嫌いだったとしたら、それは内向的ではなく、ただの対人恐怖症です。
ただ単に、見ず知らずの他人が多いときに、刺激過剰になって気疲れしやすいのが内向的な人、というわけです。
この内向的な人にもメリットはあって、ほんのすこしの刺激でも満足して、幸せを感じられるという特徴があります。
また、ギャンブルにはまりにくく、自制心が強く、リスクを冒しにくい、というメリットもあります。
覚えておいてほしいことは、外向的と内向的で良い悪いがあるわけではない、ということですね。
内向的な人は考える仕事に向いていますから、内向的であることに悲観せず、誇りをもっていいと思います。
なお、内向的かどうかは遺伝で約半分決まります。
それでは、また。
>>>>>>>>>>>>
学力困難校で、何か対策を立てなければいけないのに、何をすればよいか分からない先生方へ。
今年の1月に出た本です。
算数障害といえば、熊谷恵子先生。
わたくしも国立特別支援教育総合研究所で講座を受けましたし、今でもLD学会の研修、SENSの講座でもお世話になっています。
わたくしも、これを使って、全校でスクリーニング検査をおこなっているところです。
その結果は、夏の保護者懇談でお知らせする予定です。
「算数障害スクリーニング検査」・熊谷恵子他(学研)
Comments