
櫻田武です。
学びが深まった状態とは、どんな状態だと考えますか?
私が尊敬する、元指導主事で、元中学校・小学校の校長先生、梁田先生が道徳研究会の発表で示した文書を今日はシェアします。
11年前、梁田先生が指導主事時代には、秋田ではユニバーサルデザインの授業づくりについてほとんど知られておらず、指導主事でもまだ指導できなかった時代です。
大曲仙北特別支援教育研究会の研究部長だった私は、無理やり「勉強してください」と本を何冊か渡して、大仙市立花館小学校の公開研究会の指導主事に参加していただきました。
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児童にとって学びが深まった状態とは、学習活動を通して自己の変容を捉えられた状態と考える。
そこで、児童の終末での児童の「振り返り」に際し、教科を共通した「振り返りの視点」を準備し、それに沿った振り返りを行うことで自己の変容を捉えることとした。
振り返りの視点2(最後に記しています。)により、他者の考えと自分の考えを比較し、思考を深めたことを自身で確認しているのみならず、互いに認め合うことが習慣化され、自尊感情の醸成に大きく寄与している。
振り返りの視点3(最後に記しています。)は、対話的学びを児童自身が確認する結果を得ている。
また、ここでの「か(変)わった」の示す意味は、◇の考えが○という別の考えになった(◇→○)ということのみならず、初めの考えと方向性は同じだが思いが強くなった(◇→◇)、
また、方向性は同じだが考えが広がり深まった(◇→◇のよこのび)等も、
自分の考えが変わったということであることを児童・教師が知に確認し、共通の認識で振り返りに取り組んでいる。
さらに、行事の振り返りの際には、使用するシートの中に「友達から学んだこと」という欄を設けている。
友達の姓名、言動の具体と学んだ内容を記入し掲示することは友達の言動を受容する態度が育成されるとともに、言動に対する反応が示されることで発言者自身に学びがあることを児童が感得していくことになった。
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◆振り返りの視点(大曲小バージョン:当時)
<ふりかえり1-2年>
1わかったこと
2自分や友だちの考えのよかったところ
3学びあいでの自分のがんばり
4わからなかったこと
5もっと学しゅうしたいこと
<ふりかえり3-4年>
1わかったこと
2自分や友だちの考えのよかったところ
3学び合いを通して自分の考えがかわったこと
4もっと学習したいこと
5生活や学習で使いたいこと
<ふりかえり5-6年>
1わかったこと
2自分や友だちの考えのよかったところ
3自分の考えが変わったり深まったりしたこと
4もっと学習したいこと
5生活や学習で役立てたいこと
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それでは、また。
今日もありがとうございました。
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