櫻田武です。
私たちの周りには、あらゆる情報が溢れていますよね。
もちろん、 ネットの中にある情報だけでなく、私たちが生きているリアルの世界には、もっと膨大な情報があります。
ハーバード大医学部の研究員で著述家のリサ・フェルドマンは、
その著書『情動はこうしてつくられる』
でこう書いています。
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人はつねに感覚入力の一斉射撃を浴びている。
人間の網膜は片方の目だけで、目覚めているあいだは一貫して、フル稼働しているコンピューターのネットワーク接続と変わらない量の視覚データを伝達している。
さらに、 脳が処理するだけなら、今頃ネット回線がオーバーロードしてダウンロードにすごく時間のかかる『重たい』状態になるだろう。
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では、それを避けるために、私たちの脳はいったい何をしているのでしょうか?
それは『予測』です。
黒い紐を見れば『ヘビ』!と 思い反応し、赤い色、暖色系のものを美味しそうだとほぼ自動的に判断して、脳の負担を下げています。
それは僕たちの思考を超えた、もっと原始的で、かつサブリミナルな現象です。
先ほどのフェルドマンは、さらにこう書いています。
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脳は予測することで、自己が経験する世界を構築する。
過去の経験の断片を結びつけ、おのおのの断片が現在の状況にどの程度適合するかを見積もる。
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かなりの場合、自分たちの意思だと思っていることも、自分たちの意思とは関係のない、本能的、文化的、習慣的、に決まっているのです。
だからこそ、 私たちは何かを見る時に、無自覚、無意識的であることを避けることも必要だと思います。
様々な情報をどのような視点を持って見るか、これを決めなければ、無意識に流されてしまうことがあります。
「何が可能か?」この問いを持ちながら現状を見ることも必要だと思います。
今日もありがとうございました。
それでは、また。
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・『情動はこうしてつくられる』リサ・フェルドマン
・「ニュータイプの時代」山口周
「正解を出す力」に、もはや価値はない!
・【人もウィルスも制御できぬ自然】福岡伸一https://sakuradasite.wordpress.com/2020/06/21/
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