櫻田武です。
養老孟司先生が、NHKのニュース番組でこのコロナウィルス騒動について、キャスターの質問に答えていました。
個人的にファンですし、先生の本もたくさん読ませていただいているので、非常に興味深かったのですが、その中でも特に面白かったのが次のような内容でした。
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昔も、「結核」という病気があった。
「結核」にかかり、隔離されて、1年間も学校に通えなかった友達がいた。
でも、1年間学校に来られなかったその友達は、非常に「大人」になっていた。
私たちは、コロナウィルスと共に生きるしかない。
それでも、悪いことばかりではないだろう。
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「進化」とは、「時間短縮」です。
Society5.0に片足を突っ込んでいる今の世の中ですから、あらゆるものが効率や時間短縮の物差しで考えられています。
しかし、時間短縮できないものもあります。
それは、「自然の成長」と「子供の成長」です。
養老先生は、ある雑誌のコラムで、次のようにもお話しされています。
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人工的なもので埋め尽くされた都市で生活していると、たいていのことは「ああすればこうなる」、つまりコントロール可能であると思いたくなりますが、子供は、計算どおりにはいきません。
なぜなら子供は「自然」であり、不合理な存在なのですから。
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養老先生は、教育は「手入れ」なのだともお話しされています。
盆栽の枝を時間をかけて美しくしていくようなものだという意味です。
大きい声では決して言えなくても、「それは、無理なのです。自然な存在なのだから。」と頭の片隅に入れておきましょう。
その代わりに、子供たちは、コロナ過でも学んでいることがきっとある、きっと少し大人になっていると認めてあげましょう。
今日もありがとうございました。
それでは、また。
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