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【指導主事たちから見た授業改善の視点】#指導主事 #授業改善 #授業のユニバーサルデザイン #0327


櫻田 武です。

指導主事は、定期的に集合し、自分が見た授業について話し合います。

今日は、話合いの内容の一部をお届けします。


授業のよい部分も参考になりますが、ダメな部分も大いに参考になります。


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・小学校を中心に、児童生徒の学習態度や話の聞き方、話し方等の学習スキルについてよく鍛えられていると感じる。


・その一方でそれが小学校から中学校にうまくつながっているかということについては、十分とは言えない。

・指導者は、児童生徒の興味を引きつける導入を心がけ、スモールステップによる学習活動等工夫し、丁寧な授業作りを意識していると感じる。


・その反面、指導者が話しかけることで、子供の活動時間があまり十分でない授業も見られる。


・児童生徒が持っている既有の知識を、指導者が十分に把握していない。


・指導者が形に沿って進めることに主眼が置かれ、子供の学びの姿に重きが置かれていない。


・単元のまとまりの中で目指す力を育成するという指導者の意識が薄い。


・本時の1時間にあらゆる内容を盛り込もうとして時間内に終えることができない。

・単元のゴールと本時の学習の関連が今一つはっきりしない。



<今後の課題>

・新学習指導要領実施に向けて、学びのつながりや連続性を意識した授業づくり、学びの場をさらに充実させることが必要。


・ペア、トリオ、グループ等の学習形態がねらいに沿ったものになっていない。


・小中連携については十分とは言えない状況が見られ、今後力を入れていかなければならない。


・学力のアップが課題。


・中間層だけでなく、下位層、上位層を伸ばす学習指導が求められる。


・育てたい子供のイメージをもっと強くもつ必要がある。


・研究の方策が多すぎる。それらを互いに結びつけて整理する必要がある。


・単元全体、教科全体、学校全体で目指す姿をより明確にする必要がある。


・学び合いやグループ活動が目的になってしまっている授業が散見される。


・ねらいを明確にすべきであると感じる。また、単元内、単元同士のつながりを強くするべきと考える。

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少しでも、授業や研究の参考になれば幸いです。


それでは、また。


本日もありがとうございました。


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今日のおすすめ本

・ダメ事例”から授業が変わる!小学校のアクティブ・ラーニング入門―資質・能力が育つ“主体的・対話的な深い学び” 國學院大学 寺本貴啓(共著)

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