櫻田武です。
お茶の水女子大学の研究チームが、「教育効果の高い学校」の研究をしました。
家庭環境があまり良くない割には子供たちの学力が高い学校です。
その要因は・・・・
1番目が、表現力・課題探求力の向上。
「児童が自分で調べたことや考えたことを分かりやすく文章に書かせる指導」、これを「教育効果の高い学校」では53.3%がよく行ったと答えています。
一方で、「教育効果の低い学校」では3割程度でしかありません。
2番目は、授業スタイルです。
「授業の際に学習したことを振り返る活動を計画的に取り入れた」、これも「教育効果の高い学校」ではよく行ったと答えていて「教育効果の低い学校」ではあまりやられていません。
3番目は、家庭学習の指導です。
「算数の指導として家庭学習の与え方について教職員で共通理解を図ったか」、これも「教育効果の高い学校」ほどそういった取組をよく行なっています。
4番目は、学力調査の活用です。
「全国学力・学習状況調査等の結果を学校全体で教育活動を改善するために活用したか」、これも「教育効果の高い学校」ほどそういった取組をよく行なっています。
特に1番目は、いわゆる「アウトプット」ですが、「話す」ではなくて「書かせる」というところが特にポイントだと思います。
「話す」アウトプットは何となくできますが、「書く」アウトプットは何となくではできないからです。
確実性と、決断力、勇気も必要になります。
そして、間違えたとしても立ち上がるレジリエンスも必要です。
私たちのチームで考案した算数の授業UDデザインは、友達同士の学び合いで話し合うことも大事にしていますが、「まとめ」は子供たちに「書く」ことを預けます。
そこでかけないとなると、「書けないということは今日は無駄な学びだった」という厳しい現実を味わいます。
逆にいいますと、まとめを自分で書くことができるように、友達と学び合っているとも言えます。
私たちのチームが考案した授業UDデザインに興味がある方は、こちらからご連絡ください。
それでは、また。
今日もありがとうございました。
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櫻田の推し本
『思考の穴』アン・ウーキョン 他1名
イェール大学集中講義 思考の穴──わかっていても間違える全人類のための思考法
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