櫻田武です。
ユニバーサルデザインの授業づくりでは「環境づくり」が大切だと言われます。
というか、現在のグローバルな障害観が、「環境」が障害を決めるという考えですから、当たり前なことなのですが。
「(環境が整えば)障害は無くなりますよ」、軽くなるんじゃなくて無くなりますよとまで言っている研究者もいるほどです。
環境とは、子供たちの興味や関心、それまでの姿などをイメージして構成します。
しかし、環境は一度つくればそれで終わりではなく、その環境を再構成していくことの方がとても大切です。
環境の再構成は、日々変化する子供の姿、その時々の興味・関心に応じて、環境を考えていくことです。
つまりは、環境に子供を合わせるのではなく、子供に環境を合わせるということです。
学習指導要領、「子供が学校に合わせるのではなく、学校が子供に合わせる」というのは、そういうことです。
悩むと思いますが、その悩むという行為が、先生の仕事そのものです。
学習指導要領の内容と方法を指導するのは当たり前で、環境を整えるのがプロフェッショナルの仕事です。
さらに、それを楽しめるかどうか。
支援の必要な児童が多いクラスを担任することになって、「運が悪い」と思わず言っていないか。
教育は、うまくいくことが正しいのではなくて、子供に聞いたり一緒に考えたり、悩んだりすることが大事だと私は思います。
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<櫻田の推し本>
「失敗の科学」 失敗から学習する組織、学習できない組織
マシュー・サイト著、有枝春訳
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「UDラジオ」
UDラジオ#1【支援の必要な子を置いてけぼりにしない授業は?】
UDラジオ#2【全員に効果的な手立ては?】
UDラジオ#3 【「丁寧な説明と指示」「必要最低限の情報」のバランスがとれない】
UDラジオ#4【上位の子への対応は?】
UDラジオ#5【授業UDの例を知りたい】
UDラジオ#6【UDの教室環境は?】
UDラジオ#7【聴覚過敏の子供への配慮は?】
UDラジオ#8【支援の必要な児童がいると思って環境整備をする?】
UDラジオ#9【子供の学びにくさをどのように察知するとよいのか?】
UDラジオ#10【ASD傾向の子の周囲の子への言葉がけは?】
UDラジオ#11【そばに大人がついていないと遊んでしまう子への対応は?】
UDラジオ#12【支援をしても無気力・さわぐ子への対応は?】
UDラジオ# 13 【学習に集中できない子供】
UDラジオ#14【整理整頓が苦手な子供】
UDラジオ#15 【独り言を言ったり、歌を口ずさんだりしたり、物音を出したりする子供】
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