
櫻田武です。
「発達障害のある子供たちは、どんな子供たちですか?」と久しぶりにざっくりとした質問をいただいて、少し戸惑いました……。
が、説明します。
ガラスのコップを思い浮かべてください。
コップには100mlの水が入ります。
これが、定形発達の子供の脳だと思ってください。
知的障害のある子供は、コップ自体が小さいのです。
基本的には、70ml未満の水しか入らないです。
発達障害のある子供は、コップの容量は100mlですが、コップの形が違うのです。
ある子供は、試験管のような細長いコップです。
入り口が小さいので、情報という水が、すんなりコップに入らずに漏れてしまいます。
ある子供は、細長い上にL字に曲がって、しかもそこに穴が空いています。
せっかく受け取った情報という水は流れて行ってしまいますし、残っていても曲がっているので、うまくすくいだせません。
だから、情報を小分けにしたり、すぐ流れていかないような情報提示を考えたりするのがUDのアイディアということになります。
もう一つ、例を出します。
同じ大きさのミカンを2つ思い浮かべてください。
どちらも同じ重さで、美しいオレンジ色です。
片方の皮をむいてみます。
中には、形がそろったふさが並んでいます。
これが、定型発達の子供の脳だと思ってください。
もう一方の皮をむきます。
こちらは、発達障害のある子供の脳です。
中はどうなっていると思いますか?
中には、大きいふさや小さいふさ、多様なふさが並んでいました。
大きいふさは、例えば「見ること」、得意な脳の機能です。
小さいふさは、例えば「聞くこと」、苦手な脳の機能です。
このように、脳の機能に凸凹があると言えます。
だから、得意な脳の機能「見ること」を活かして苦手な「聞くこと」を補えるように工夫するのがUDのアイディアということになります。
いかがでしょうか。
少しは、分かっていただけたでしょうか。
それでは、また。
今日もありがとうございました。
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