櫻田武です。
秋田大学教職大学院での講義、「授業のユニバーサルデザインWith Zoom(2020)」での生徒さんたちの感想と私のコメント1です。
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今日は様々な困難を想定することができた。
特に、ASDの「どこで終わりか分からない」などというのは今まであまり考える機会が少なかった。
講義の中にあったように45分間のパターン化などはとても有効だと感じた。
また、秋田の探究型授業は、この場合であればユニバーサルデザインにつながると考えられる。
授業の始めに学習課題を提示することで児童は見通しを持つことができる。
このように、今までに学んできた様々な方法をユニバーサルデザインの視点から見ていくと面白いと思った。
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今日はありがとうございました。
秋田の探究型授業はもともと算数・数学から始まっていて、私もそれを見たときに「まさにこれはUDだ」と思ったものでした。
おっしゃるとおり、身の回りのあらゆる事象をUDの視点から見てください。おもしろいと思います。
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ユニバーサルデザインという言葉を聞くようなったのは、教職について数年経った頃だった。
全ての子どもに快適な状況で学習をさせたい思いはあり、環境や内容を整えたいと思うが、実際には様々な障壁がある。
実際に全校で貼り物を揃えるような指示が4月に出される中、自分のクラスだけADHD児が居るからと言って貼り物を外すことは難しい。
また、LD児のために板書をできるだけシンプルに…という特別支援コーディネーターからの指導をそのまま行っては、教科の本時課題を十分達成することができない。
どうすればいいのか悩むことが多かった。
限界はできるだけ考えないように、「目指す」ことを忘れずにはいたいと思う。
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今日はありがとうございました。
「実際には様々な障壁(バリア)がある。」とてもよく分かります(笑)。
みんな自分の指導法が一番だと思いたがりますから。
今日お伝えした教室環境は、最初は私が夏休み明けに自分の教室だけで勝手にやりました。(2011年特総研の短期研修員としてUDを知って帰ってきてからのことです。)
でも、今は、大仙市のほぼ全ての学校であの教室環境になっています。
なぜかと言いますと、子供たちが実際に変わるからです。
先生たちも変わったことを認めたからです。
私は、学校の中に理解してくれる先生が2人いました。
「他人に変わって欲しければ、自ら率先して変化の原動力となるべきだ。マハトマ・ガンジー」という言葉もあります。
先生が子供たちのために面白そうだ、テストしてみたいと思ったことは、ぜひチャレンジしてみてください。
ちなみに研究主任時代に周りの先生を説得するときには、「教室前面の張り物をなくすと4月の準備が楽ですよ」と話していました。
特支コーディネーターの先生が「LD児のために板書をできるだけシンプルに」というお話は、どんな感じでシンプルなのか、この言葉だけでは私はよく分かりませんが、「できるだけ」ですから、たまにはビッシリ板書もいいのではないでしょうか。
ちなみに、板書については、言葉の途中で行替えをするとLDの子どもの認知が下がるというエビデンスはあるみたいです。
そこで、算数の教科書でも問題の文末は揃わなくても切れのいいところで行替えがされていますのでぜひ確認してみてください。
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それでは、また。
今日もありがとうございました。
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