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執筆者の写真Takeshi Sakurada

【言語相対性理論】#言語相対性理論 #あきたUD #授業のユニバーサルデザイン #日本授業UD学会あきた支部 #特別支援教育 #SDGs #0727


櫻田武です。

最近、我が身を振り返って、痛感していることがあります。

それが、「自分の言葉をしっかり聴く」ということの大切さです。

私たち人間とは脳科学的に「記憶」と「言葉」です。

自分の使っている言葉そのものが、自分の思考やパターンに大きな影響を与えています。

これは自己啓発やスピリチュアルといった類の話ではなく、「言語学」の世界でも議論の絶えないテーマとなっています。

言語学の世界では、「言語相対性理論」と言います。

言語相対性理論とは、大まかに言うと言語=思考という考えです。

つまり思考が必ず言語を用いてなされるのならば、その言語の影響を思考が受けるという結論になります。


「なんだ当たり前のことを」と思われるかもしれませんが、よくよく考えてみるととても重要なことです。

例えば、あなたが誰かと会話しているシーンを思い浮かべてみて下さい。

その会話のなかで自分が発している言葉の一つひとつを、しっかりと自分の耳で聞いているという人がどれだけいるでしょうか。

おそらく、ほとんどの人は自分の言葉を聴きながら話すことなどしないのではないでしょうか。

しかし、先ほど申し上げた言語相対性理論に立ち返ると、これが非常に危険な状態であることがわかります。


なぜなら、無自覚に使っているその言葉によって自分の思考やパターンが支配されているからです。

「自分の言葉をしっかり自分の耳で聴く」

この当たり前の行為が、自分のパターンや考え方を変えるためにとても重要なことなります。

私がスポーツ選手で、「この人は自分の言葉をしっかり自分の耳で聞いているな」と思う人がいます。

それが元MLBのイチロー選手です。

イチロー選手の会見動画を観ていると、彼が自分の言葉をしっかり聴きながら言葉を発していることが見て取れます。

一つひとつの言葉を発する前、あるいは言葉を発している最中に、自分の耳でしっかり聴いている姿勢が感じられます。

ですから、彼の会見自体に特別な派手さはないのに、人の心に残る名言がとても多いのです。

自分の言葉に対する感度が、とても高いなといつも学ばせてもらっています。

いきなりあのレベルまで到達することは難しいかもしれませんが、

日頃から自分の言葉を注意深く聴くことは今日からでも意識できます。

ぜひあなたも、「自分の言葉をしっかり自分の耳で聴く」ということを意識してください。

それでは、また。

今日もありがとうございました。

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