櫻田武です。
道徳科の授業実践は、教師力を上げるために欠かせないと思っています。
積極的に周りの先生と授業を見合う機会をつくったほうがよいと思います。
クラスに発達障害のある児童生徒がいる場合には、さらに力量が試されます。
今日は、ADHDタイプの児童生徒への道徳科の指導についてです。
ADHDタイプの子供の困難さは、どのようなところですか?
集中することや継続的な行動をコントロールすることの困難さが挙げられます。
「気が散りやすく、注意を集中させ続けることが困難であったり、必要な事柄を忘れやすかったりする。(不注意)」
「話を最後まで聞いて答えることや順番を守ることが困難であったり、思いつくままに行動して他者の行動を妨げてしまったりする。(衝動性)」
「じっとしていることが苦手で、落ち着いて活動や課題に取り組むことが困難な傾向がある。(多動性)」
この特性が道徳の授業でどんな困難さに結びつきますか?
・注意持続が短く、態度が変わりやすいため、気まぐれで誠実ではないように見えることがある。
・多動性、衝動性により、ルールを守る気がない、安全を軽視していると受け止められることがある。
・相手の気持ちを考えない、結果がどうなるのか考えないで始めた行動やうっかりミスにより問題が起こることがある。
・物事を最後まで注意していないために、結末を記憶していない。
・自分ではない と主張し、それが嘘やごまかしと思われることがあることがある。
・別のことに注意がそれて、期限や待ち合わせ等の約束を守れない傾向がある。
そこで、次のような配慮が必要となりそうです。
・適度な時間で活動が切り替わり、注意が持続できるようにする。
・成長が認められる行動や発言があった場合は、行動や発言のあった都度、評価する。
・「あと5分」、「ここまでやったら」など、短期的で具体的な見通しを示して努力できるようにする。
・必要なことをメモする、掲示する、付箋で示すなどして、単純なミスをしないで済むようにする。
・チェックリストや健忘録、スケジュール表などを用意して活用する。
・対話の工夫や幅広い場面での触れ合いをもち、信頼関係を築く。
(参考:H 28.7.22 道徳教育に係る評価等の在り方に関する専門家会議 別紙4 発達障害等のある児童生徒に対する道徳科の指導について「特別の教科 道徳」の指導方法・評価等について(報告))
いかがでしょうか。
「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」 (平成25年12月5 日 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課) では、「不注意」又は「多動性-衝動性」の問題を著しく示すADHDタイプ は、3.1%いるという結果でした。
この子たちのバリアを未然に取り除いてあげるためにユニバーサルデザインの授業づくりが必要ですね。
それでは、また。
今日もありがとうございました。
*その昔、東北道徳授業研究会で知的障害学級の道徳の授業公開をしたことがありました。
「知的障害学級の道徳なんて」と公開前までには色々な批判も受けましたが、いろんな問題提起をすることができたと思っています。押谷先生からも褒めていただきましたしねw
現在、「UD道徳やまぐち」の定例会では、私が道徳の巨人と慕っている坂本先生のお話も聞けます。
私も参加してますけれど、ぜひ先生も参加してみてはいかがでしょうか。
ものすごくタメになりますよ。
申し込みは、以下から。
>>>>>>
関係各位
おはようございます。
UD道徳事務局です。
UD道徳は、10月8日(土)に定例会をzoomで開催します。
今回も2名の先生による、
明日からの道徳科授業にすぐに役立つ実践的な内容や、
坂本代表による「UD道徳連続講座」などを計画しております。
多くの先生方のご参加を、
心よりお待ちしております!
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「第26回 UD道徳・やまぐち道徳教育サークル 定例会」
1 日時
令和4年10月8日(土)9:00~11:30
※zoom開催です
2 内容
◆提案と協議 ✕ 2本
・久保田 高嶺 先生 (柳井市立柳井小学校)
・ 南 直樹 先生 (周南市立遠石小学校)
◆「第4回 UD道徳連続講座」 発問づくりのすべて…その3
・坂本 哲彦先生 (山口大学教職大学院)
3 申込み
(1) 参加費は無料です。
(2) 定員は100名です。
(3) 申込みは、https://forms.gle/mJBnjKNk1AXWh3wo6 よりお願いします。
(4)web申込みが難しい場合は、事務局アドレスに、
「お名前」と「都道府県」、「ご所属」をご連絡ください。
(5)締切は10月5日(水)です。
ただし、100名になり次第締め切ります。
(6) ミーティングID等は、10月6日(木)ごろに連絡します。
(7)南先生がご発表の中で、教材「花さき山」を使用されます。
著作権等配慮のため、事前に各自でお読みいただけると幸いです。
(8)定例会の詳細やUD道徳支部の詳しい情報は、 Webpage に掲載しています。 https://uddoutoku.sakura.ne.jp/ // -- UD道徳 やまぐち道徳教育サークル事務局 HP:https://uddoutoku.sakura.ne.jp/
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