櫻田武です。
道徳科の授業実践は、教師力を上げるためにとても大事だなと感じています。
道徳授業の上手い先生は、他の教科の授業も学級経営も上手いですよね。
ということで、積極的に周りの先生と授業を見合う機会をつくったほうがよいと思います。
クラスに発達障害のある児童生徒がいる場合には、さらに力量が試されます。
今日は、LDタイプの児童生徒への道徳科の指導についてです。
LDタイプの子供の困難さは、次のとおりです。
主に、学習上の困難さが挙げられます。
「聞く、話すはできても読むことが苦手なことが多い」
「文字の認識が困難な場合は、画数の多い漢字の識別が難しい」
「相手の表情を見分けることなどが難しい」などです。
この特性が道徳の授業でどんな困難さに結びつくでしょうか。
・読み書きの習得については、努力の成果に結びつかない経験をしており、「努力してやり遂げる」ことには消極的になりやすい。
・読書が苦手で自主的に本を読む習慣がないため、知らない言葉が多い。同年齢の子供であれば理解できると予想されることを理解していない、あるいは誤解している場合がある。
・自分の気持ちを文字で表現できない(話し言葉であればむしろ流暢に表現できる)ことがあり、文字による言語活動を重視した場合、工夫が必要となる。
そこで、次のような配慮が必要となりそうです。
・言葉の意味は正しい名称を知らないことが多いので、言葉の意味などを丁寧に伝える。
・提示する教材などには、音声による情報を付け加える。
・自分の考えを文字で表現したり、文字で書かれた他社の意図を読み取ったりすることが苦手なので、言語コミュニケーションの方法を文字言語のみに限定しない(口頭で答えることも可能とする)。
・漢字の習得のみが困難な場合にはふりがなを振る。
(参考:H 28.7.22 道徳教育に係る評価等の在り方に関する専門家会議 別紙4 発達障害等のある児童生徒に対する道徳科の指導について「特別の教科 道徳」の指導方法・評価等について(報告))
いかがでしょうか。
「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」 (平成25年12月5 日 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課) では、学習面で著しい困難を示すLDタイプは、4.5%いるという結果でした。
決して騒いだりしないけれど、静かに困っている子供がいます。
その子のバリアを取り除いてあげられるのは先生しかいません。
それでは、また。
今日もありがとうございました。
*その昔、東北道徳授業研究会で知的障害学級の道徳の授業公開をしたことがありました。
「知的障害学級の道徳なんて」と公開前までには色々な批判も受けましたが、いろんな問題提起をすることができたと思っています。押谷先生からも褒めていただきましたしねw
現在、「UD道徳やまぐち」の定例会では、私が道徳の巨人と慕っている坂本先生のお話も聞けます。
私も参加してますけれど、ぜひ先生も参加してみてはいかがでしょうか。
ものすごくタメになりますよ。
申し込みは、以下から。
>>>>>>
関係各位
おはようございます。
UD道徳事務局です。
UD道徳は、10月8日(土)に定例会をzoomで開催します。
今回も2名の先生による、
明日からの道徳科授業にすぐに役立つ実践的な内容や、
坂本代表による「UD道徳連続講座」などを計画しております。
多くの先生方のご参加を、
心よりお待ちしております!
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「第26回 UD道徳・やまぐち道徳教育サークル 定例会」
1 日時
令和4年10月8日(土)9:00~11:30
※zoom開催です
2 内容
◆提案と協議 ✕ 2本
・久保田 高嶺 先生 (柳井市立柳井小学校)
・ 南 直樹 先生 (周南市立遠石小学校)
◆「第4回 UD道徳連続講座」 発問づくりのすべて…その3
・坂本 哲彦先生 (山口大学教職大学院)
3 申込み
(1) 参加費は無料です。
(2) 定員は100名です。
(3) 申込みは、https://forms.gle/mJBnjKNk1AXWh3wo6 よりお願いします。
(4)web申込みが難しい場合は、事務局アドレスに、
「お名前」と「都道府県」、「ご所属」をご連絡ください。
(5)締切は10月5日(水)です。
ただし、100名になり次第締め切ります。
(6) ミーティングID等は、10月6日(木)ごろに連絡します。
(7)南先生がご発表の中で、教材「花さき山」を使用されます。
著作権等配慮のため、事前に各自でお読みいただけると幸いです。 (8)定例会の詳細やUD道徳支部の詳しい情報は、 Webpage に掲載しています。 https://uddoutoku.sakura.ne.jp/ // -- UD道徳 やまぐち道徳教育サークル事務局 HP:https://uddoutoku.sakura.ne.jp/
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