【宇宙に旅立つ】#ユニバーサルデザイン #国語 #プレゼンテーション #20190104
櫻田武です。
私は1年間にいろんな教材を購入しますが、中には、イヤホンをしてじっくり聞いてみても頭に入らないこともあります。
「こんなに真剣に聞いているのに、何で頭に入らないんだろうな。」
講演会で講師の話を聞いても頭に入らない、という経験はありませんか。
「私って話が理解できない・・・頭が悪いのかな?」
それは、あなたのせいではありません。
その答えは、講師の一文一文がとにかく長いから。
講師の文章の中に、主語と述語が何組も、何組も、何組も入っているのに気づきました。
私たちの脳は並行処理を苦手とするので、こうなると、途端に理解できなくなります。
さて、野坂昭如(のさか あきゆき)さんの有名な小説、『火垂るの墓』は先生もご存知だと思います。
スタジオジブリの映画の原作ですよね。
野坂昭如さんの文体の特徴は、とにかく句点「。」が少ないこと。
最長の文章だと、1,700文字にわたって、「。」が1つもなく「、」だけで繋げられているんです。
このような長い文章は、読み手の脳に負担をかけます。
同様に、音声を聞く場合、長い文章は聞き手の脳に負担をかけるわけです。
そうすると、頭に入りにくくなります。
私が現場で研究主任だった時、1年生の秋の研究授業で、担任が話を始めてからどのくらいの時間で子供達の思考が「宇宙に旅立つか(授業から離れるか)」ストップウオッチで測ったことがあります。
何分だったと思いますか?
わずか、1分です(笑。 ロケットが100km上がって宇宙に行くまで10分ですから、ある意味人間ってすごいなと思います(笑。
分かりやすい文章、わかりやすい話にするためには、次の3つのルールを守ることが重要です。
1 とにかく1文を短くすること
2 できれば、1文の中に主語と述語を1組だけ入れること
3 どんなに多くても、主語と述語は2組までにとどめること
非常にシンプルなルールですが、分かりやすい文章にするユニバーサルデザインになりますよ。
あなたも意識してみてくださいね。
それでは、また。
ありがとうございました。
>>>>>>>
自閉症の子どもから大人のためのコミュニケーション7つ道具セミナー
2019年8月10日(土) 10:00~16:00
*************************
櫻田 武 Email: sakurada@herb.ocn.ne.jp
○秋田県大仙市教育委員会 指導主事
○秋田大学教職大学院 実地指導講師
○秋田県上級特別支援教育コーディネーター
○メンタル心理カウンセラー
○上級心理カウンセラー
「日本授業UD学会あきた支部」 https://www.akitaud.com
「sakuradasite」 https://sakuradasite.wordpress.com
「あきたユニバーサルデザイン研究会」https://www.facebook.com/akitaud/
「まなびつうしん」 http://archives.mag2.com/0001608635/
*****************************
Comments