櫻田武です。
とある小学校から教育相談を受けました。
2年生の1クラスに5人の発達障害が疑われる児童がいて大変だという担任の先生の訴えを受けて、校長先生から依頼を受けたものです。
「課題解決セミナー」でお話しした、私からのアイディア5つを1つずつ書きたいと思います。
今日は4つ目です。
4 特性の理解(医師の見立て、SENチェックリストから)
・①~⑤児童5人全てが「ADHD」というSENチェックリストでの見立てでした。
これは、注意記憶が移りやすいというバリアがあるということですね。
つまりは、「刺激量」という状況に左右されるということですので、教室環境をできるだけシンプルにするとともに、動き回りたい特性をぜひ生かして、彼らを意図的に行動できる(立ち歩ける)役割にしてあげましょう。
例えば、プリント配布・収集のお手伝い等です。
・①②③児童が「ASD」というSENチェックリストでの見立てでした。
これは、見通しがもてないと不安というバリアがあるということですね、
つまりは、「場が構造的であるか」という状況に左右されるということですので、行動のパターン化、授業のパターン化を図る、ゴールを見せるというユニバーサルデザインの支援が必要です。
・①④⑤児童が「LD」というSENチェックリストでの見立てでした。
これは、理解できないというバリアがあるということですね。
つまりは、「学習のしかた」という状況に左右されるということですので、写真や絵で見て分かるように、分からないときにどうすればよいのか分かるように、どうなったらゴールでOKなのか分かるように、ユニバーサルデザインの支援をしましょう。
特性のある児童を修正して「そろえる」意識(:レンガモデル)ではなく、「生かす」意識(:石垣モデル)改革をしていきましょう。
これが、「子供一人一人の発達をどのように支援するか」(新学習指導要領総則)ということです。
今日もありがとうございました。
それでは、また。
・「ニュータイプの時代」山口周
「正解を出す力」に、もはや価値はない!
病児の教育支援研修会 令和3年12月11日(土) 13:00~16:20 場所:秋田市にぎわい交流館 AU
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