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【暗記することは意味がない?】#暗記全盛 #あきたUD  #授業のユニバーサルデザイン #日本授業UD学会あきた支部 #特別支援教育 #SDGs #1206

櫻田武です。


今日は大学教授の私の師匠のつぶやきをシェアします。


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私は35年近く、講義の試験を「自分で問題を作って自分で答える」という形式で一貫してきた。


答案は原稿用紙4枚分。


その答案のレベルが年を追うごとに下がってきた。


80年代に「詰め込み教育」が批判され、90年代以降は「自分で考える力」の養成が目指された。


だが皮肉にも以前のほうが「自分で考える力」があった。


なぜか。


かつての教育は暗記全盛だった。


追いつき追い越せの後発近代化国だったからだ。


帝国大学出身の父も論語やルター訳聖書を諳んじていた。


私もそうした教育を受けた。


麻布中学に入るや「数学は暗記物、お前らが考えるなんて10年早い」と教員に怒鳴られた。


暗記で引き出しを増やさなければ思考しても意味がないという考え方を叩き込まれた。


学問の基本は武道や演奏と同じだ。


基本動作を反復訓練して「自動機械」のように動けるようにする。


そこに意識を使わなくなる分、意識に新しい役割が与えられる。


「自動機械」化した自分から幽体離脱し、自分に寄り添って観察する。


これを「意識の抽象度の上昇」という。


昨今の若者は「何の意味があるのか」と合理性を問い、合理性がないことをしない。


確かに企業内には不合理にみえることが多数ある。だが企業人の初心者が逐一合理性の有無を問うても無駄。


合理性を問う前に、先行世代のマナーやルールを自動機械のように振る舞えるくらい身につけたほうがいい。


思考する価値のある問題に注力するのはそれからだ。


自分はできもしないのにマナーやルールの合理性を問う者は、思考レベルが低い。


抽象度を上げた意識から見れば、「合理的なものが非合理で、非合理なものが合理的だ」という逆説はザラだ。


若者が合理性を問うてきたら、そうした世の摂理を開陳すればいい。


先行世代自身も自分を見直す機会になる。合理性は高い抽象度で判断するべきものだ。


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脳科学の見地から、意味も分からず記憶できる能力を備えている期間には限りがあることが分かっています。


師匠のお話も参考にしたいと思います。


それでは、また。


今日もありがとうございました。


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櫻田の推し本・未来の学力は「親子の古典音読」で決まる! 松永暢史


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野口晃菜

差別のない社会をつくるインクルーシブ教育

2025年10月23日(木)野口さんのオンライン講演会を大曲仙北特別支援教育研究会の秋季大会で行います。

 
 
 

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