櫻田武です。
ADHDの子供たちは、ワーキングメモリ(作業記憶)のキャパシティが小さいと言われています。
「教科書を出して、32ページの4番をやりなさい」と一気に言われても、「え?先生、どこやるの?」となりがちです。
先生の指示をさらに焦点化して分けると、1つの指示のように見えて「教科書を出す」「32ページを開く」「4番をやる」と、3つの指示が入っています。
「一時に一事の原則」という言葉があります。
授業のユニバーサルデザインにおける大事な原則ですね。
実は、モンテッソーリが提唱している6つの方法が、ユニバーサルデザインの授業づくりと重なります。
その方法は、
1 子どもがやりたがっている活動を一つだけにする
2 その一つの活動を構成している諸部分を分析する
3 必要不可欠の部分だけを取り出して、ゆっくり、はっきり、順序立てて行う
4 その行為を子どもの前で「して見せる」
5 「して見せる」とき、言葉を添えないで黙ってする。つまり、言葉と動作を離す。
6 して見せた後に、簡単に言葉で説明する
(「親子が輝くモンテッソーリのメッセージ ―子育ち・子育てのカギ」相良敦子)
まさに、焦点化、視覚化、共有化だと思いませんか。
ぜひ上記6方法を試してみてください。
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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