【人間関係づくりについて】#人間関係づくりについて #あきたUD #授業のユニバーサルデザイン #日本授業UD学会あきた支部 #特別支援教育 #SDGs #1207
- Takeshi Sakurada
- 7月16日
- 読了時間: 3分

櫻田武です。
今日は、「人間関係づくりについて」、あきたUD研究会の顧問である臨床心理士のS先生のお話をお送りします。
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生徒向けに、人間関係作りのワーク・講話を学校から依頼される機会が増えてきました。
心配な生徒について、先生方に聞いてみると「自分から仲間の輪に入っていくことができず、孤立しているように見える」「人に対して敏感で、些細なことで被害を受けたと感じる」「場の雰囲気や相手の気持ちを考えずに、自分本位な発言をして浮いてしまう」など、生徒の状況は様々でした。
私自身のことですが、中高生の頃は、どちらかというと今で言う「陰キャ」で、男女問わず自由に話せる陽キャ女子に対して「私もあんなふうに話せたらな」と思っていました。
ある日、陽キャの一人が「ねーねー、こっちで一緒に話さない?」と声をかけてくれました。
びっくりしました。
盛り上がっている会話に上手についていくことはできませんでしたが、声をかけてくれた人とは、仲良くなりました。
今思うと、あまり話したことのない私に、その子が先に関心をもってくれたことがとてもうれしかったから、仲良くなろうと自分も努力できたのだと思います。
タフツ大学の研究では、友好関係が築けない大学生のその最大の原因は、他者への無関心ではなく、「他者は、自分になんか関心をもっているわけがないだろう」と思い込んでいることにある、という結論を出しています。
クラスで居心地が悪いと感じている生徒や一緒に行動する人がいなくて悩んでいる生徒の話を聞くと、「他の人は、私のことなんてどうでもいいと思っている」と思い込み、「(一人)ぼっちだって、バカにしている」「こっちをじろじろ見てくる」などと被害的になっていることが多いです。
このような思い込みをもっている生徒が一部いるクラスでお話をさせていただくときは、仲間からポジティブな関心を寄せてもらうことの心地よさを体験できるプログラムを選んでいます。
その中で、クラスの仲間は、自分のポジティブな部分に気づいてくれていると知ることは、一部の生徒にとって、相手に関わるモチベーションの種になるのではないかと考えています。
一度のワーク・講話で、一部の生徒の行動が急激に変わることはありませんが、その子が「友だちになりたい」「話してみたい」と思える人と出会った時に、相手にポジティブな関心を寄せ、自ら声をかけられるようになってほしいと願っています。
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市では、中学生女子の不登校が増えています。
学校では、生徒指導担当は男子の先生が多くないですか?
どんな児童生徒であっても、うまく話したり悩みを聞き出せたりするスーパーティーチャーもいると思います。
しかし、全ての児童生徒とうまく分かり合えないからといって、必要以上に自分のことをダメだと落ち込むこともないと思います。
脳が生理的に受け付けないということもありますから。
そういう場合には、他の先生に助けを求めましょう。
私は、「陽キャ」という言葉を最近知りましたし。(笑)
ということで私は、信頼できるS先生にも大いに助けを求めています。(笑)
それでは、また。
今日もありがとうございました。
櫻田の推し本・未来の学力は「親子の古典音読」で決まる! 松永暢史
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野口晃菜
差別のない社会をつくるインクルーシブ教育
2025年10月23日(木)野口さんのオンライン講演会を大曲仙北特別支援教育研究会の秋季大会で行います。
オンデマンドの参加募集は、後ほど。
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